「面前DVや暴言、差別」も 児童相談所の相談対応件数 4年連続1万件超 千葉

「面前DVや暴言、差別」も 児童相談所の相談対応件数 4年連続1万件超 千葉

 2022年度の千葉県内の児童相談所での児童虐待に関する相談対応件数が、約1万1000件に上り、4年連続で1万件を超えたことが分かりました。

 千葉県によりますと、県内の児童相談所での2022年度の相談対応件数は1万1219件でした。

 過去最多となった、前の年からは600件ほど減ったものの、2020年度に次ぐ、過去3番目の多さで、1万件を超えるのは4年連続です。

 このうち、千葉市を除いた、県の児童相談所の件数は8747件で、こちらも前の年からは減ったものの、全国では4番目の多さとなっています。

 具体的な虐待の内容としては、子どもの前で親などが家族に暴力をふるう面前DVや暴言、差別などの「心理的虐待」が半数近くを占め、「身体的虐待」も3割程に上りました。

 また、児童相談所への通告経路は警察などからの連絡が5割近くと最も多く、次いで近隣や知人の連絡となりました。

 県の担当者は相談対応件数が、高く推移していることについて、児童虐待への関心の高さも要因の一つになっているとみていて、「地域で子どもの安全を守るためにも、ためらわずに警察や行政に連絡、相談してほしい」と話しています。

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