阪神とオリックスの優勝パレード、有料観覧席は 兵庫や大阪で実行委設立、5億円の事業費見込む

阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝記念パレードに向け、実行委員会を設立したことを発表する斎藤元彦知事=神戸市中央区下山手通5、兵庫県庁

 兵庫県の斎藤元彦知事は10日、プロ野球のペナントレースを制した阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレード開催に向け、大阪府や関西経済連合会などと共に実行委員会を設立したと発表した。事業費は神戸、大阪の2会場で計5億円程度と見込まれ、実行委で調達方法などを検討する。

 パレードは11月23日、神戸市の三宮と大阪市の御堂筋で時間をずらして同日開催する。実行委の会長は関経連の松本正義会長が務める。両府県に加え、神戸市や大阪市、神戸商工会議所、神戸経済同友会、大阪商工会議所、関西経済同友会で構成する。

 警備や運営の費用は企業の協賛金や市民の寄付金を充てる方針。実行委は今後、クラウドファンディングなどの資金調達方法やパレードのスケジュールなどを決める。ルートや警備体制などは、両府県に置いた事務局がそれぞれ検討する。

 定例会見で斎藤知事は、県費はできるだけ使わない方針や、有料観覧席は設けない方針などを示した。「神戸や兵庫にゆかりある両球団の優勝をみんなでお祝いしたい。パレードで人が集まれば地域への経済効果にもなる」と話した。(金 慶順)

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