関係人口拡大つながる取り組みを 笠岡・白石島民らと知事トーク

伊原木知事と島民らが意見を交わした「生き活きトーク」

 岡山県の伊原木隆太知事が県民と直接対話する「知事と一緒に生き活(い)きトーク」が10日、笠岡市の白石島で開かれ、笠岡諸島で地域おこしに取り組む住民や教育関係者ら5人と意見を交わした。

 飛島で不登校の児童生徒を受け入れるフリースクールを運営する一般社団法人の堂野博之代表は「人と人との距離が近い島は、子どもたちにとって安心できる居場所だ」と強調。4月に全児童4人の北木小に赴任した村上裕子校長は「個々の特性に応じたきめ細かな指導ができている」と語った。

 一方、白石公民館の天野正館長と六島まちづくり協議会の三宅千歳会長は「島民の高齢化が進み、地域活動の担い手が減っている」と危機感を示し、関係人口拡大につながる取り組みを求めた。

 知事は「景観の素晴らしさや、離島ならではのコミュニティーは外部から人を呼び込む資源になる。これまでにない活用策を考えたい」と話した。

 トークは県民のニーズを政策に反映させ、県政への関心を高める狙いで2013年から県内各地で開かれている。

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