強制不妊訴訟「尊厳守られる社会を」 救済判決求め、支援団体が署名活動 神戸・三宮

署名への協力を呼びかける「歩む兵庫の会」のメンバーら=神戸市中央区三宮町1

 旧優生保護法下で不妊手術を強いられたとして各地の障害者らが国に損害賠償を求めている訴訟を巡り、兵庫県内の支援者らでつくる「優生保護法による被害者とともに歩む兵庫の会(歩む兵庫の会)」のメンバーらが9日、神戸市中央区の三宮センター街で、被害者救済などにつながる最高裁判決を求める署名への協力を通行人に呼びかけた。

 「優生保護法問題の全面解決をめざす全国連絡会」が9月に始めた活動の一環。同日は、約15人が「誰もが人間としての尊厳を守られる社会に」などと書かれた横断幕を手に、訴訟の経緯や高齢化が進む被害者らの現状を訴えた。

 同連絡会の共同代表を務める藤原久美子さん(59)は「強制的な不妊手術で国は命を継承する権利を奪った。過去の問題ではなく、しっかりとけじめをつけてほしい」と強調した。

 同連絡会は来年3月末までに100万人分の署名を目指す。署名サイト「change.org」からも応じることが可能。歩む兵庫の会TEL078.341.9544 (末吉佳希)

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