高齢の被爆者に代わって語り継ぐ 新たな「被爆体験伝承者」と「家族伝承者」が研修終え11月から活動スタート 広島・原爆資料館

高齢の被爆者に代わって原爆の体験を語り継ぐ「伝承者」たちが研修を終え、11月から活動を始めます。

原爆資料館では、10日、研修を終えた新たな「伝承者」たちが委嘱書を受け取りました。

2012年に始まった制度「被爆体験伝承者」は、約2年の研修を終えた県内外の14人が加わり、計209人となりました。

また「家族伝承者」は被爆者の子や孫などの親族が語り継ぐための制度で、広島市が2022年から研修を始めました。4月に初めて任命された「家族伝承者」に加えて今回9人が交付され、16人となりました。

名古屋出身 東京在住 被爆体験伝承者(31)
「高校2年生のときに家族旅行で広島に来たときに資料館で証言者の方の話を聞いて、自分の思いをつなげてくださいみたいなお話をされていたのがずっと残っていて、何かしらできることがあるんだなということを、活動を通して自分自身でも何か見つけていけたらなというのはあります」

2023年度、証言活動をしている被爆者は32人、平均年齢は86.47歳と高齢化していて、「伝承者」の養成が急がれます。

新たな「伝承者」たちは11月から講話活動を開始します。

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