死亡2人は住人男性と長男 秋田3遺体、いずれも外傷

 秋田県由利本荘市の無職斎藤真一さん(66)方で1人の遺体が見つかった住宅火災で、県警は10日、敷地内の別の建物で見つかった男性2人の遺体は、斎藤さんと長男の孝彦さん(38)だったと発表した。司法解剖の結果、死因はいずれも頭部損傷。火災現場の遺体は男性で、首からの失血死だったことも明らかにした。県警は事件の可能性もあるとみて捜査している。

 県警によると、斎藤さんと孝彦さんは頭から血を流して倒れており、服を着た状態。もう1人の男性は焼けた住宅2階の居室から見つかり、右総頸動脈切創による失血死だった。

 斎藤さんは、妻と20~30代の息子3人の計5人家族。孝彦さんではない30代の息子と連絡が取れておらず、男性の遺体がこの息子だとみて特定を急ぐ。当時外出していた妻と20代の息子からトラブルの有無などを聴いている。

 現場はJR羽越線の羽後本荘駅から北に約300メートルの住宅が密集する地域。近くに住む別の女性(70)は「火が自宅に回らないかと怖かった」と慌てた様子で話した。

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