気象庁「普通の地震ではない」 津波観測した9日の鳥島近海で

 9日に伊豆諸島など太平洋側の広範囲で津波を観測した鳥島近海の地震について、気象庁は10日の定例記者会見で、通常は津波が発生しない規模で「普通の地震ではない」との見解を示した。火山活動や海底の地殻変動などの可能性も考えられるが、津波を起こした原因が分かっていないという。

 鳥島近海では9日午前4時以降、地震が断続的に多数発生。この海域ではマグニチュード(M)6半ばくらいで津波が起きるが、いずれもそれよりも小さかったとみられる。

 9日の地震は、Mや震源などの詳細が分からず、津波の予測が難しかったため、気象庁は実際に潮位変化を観測した後で津波注意報を出した。

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