自由なインド太平洋へ協力 日越外相、中国を念頭に

 【ハノイ共同】上川陽子外相は10日、ベトナムでブイ・タイン・ソン外相と会談し、覇権主義的な動きを強める中国を念頭に「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて協力を強化することで一致した。核・ミサイルや拉致問題を含む北朝鮮への対応で連携を確認。イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、当事者に最大限の自制を働きかけることを申し合わせた。

 両氏は、12月に東京で開かれる日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議を巡る協力で合意。上川氏は紛争解決などの過程で女性参画を推進する「女性・平和・安全保障(WPS)」の取り組みを推進する考えを伝達した。

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