イスラエル攻撃でロシア非難 ゼレンスキー氏、混乱拡大を警戒

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は9日のビデオ声明で、イスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃に関し「ロシアは中東で戦争を引き起こすことに関心がある」と非難した。戦争で世界に混乱が拡大すると、ロシアを利することになるとの警戒感が背景にある。

 ロシアと軍事的関係を深めるイランについても、イスラエルを攻撃したハマスを「公然と支持している」と非難した。ロシアは、イランから調達した無人機をウクライナ侵攻で活用しており、ウクライナ側は反発を強めている。

 ゼレンスキー氏はハマスの攻撃が始まった当初から「イスラエルの自衛の権利は疑いの余地がない」と主張した。

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