観光などで「魅力最下位」とも言われる名古屋市ですが、オススメの観光ルートをAIが提案してくれる新たなウェブサイトを開発しました。
10月10日、名古屋市が始めた、観光スポットを紹介する新たなウェブサイト。
(名古屋観光コンベンションビューロー・飯田貢理事長)
「レベルの高いAI機能を持ったデジタルマップは、ほとんど日本初。名古屋の観光を楽しんでいただきますことを期待しています」
「名古屋観光デジタルマップ」は、使う人の年齢や同行者の人数、様々な好みをAIが分析し、名古屋のおすすめの観光ルートを提案してくれるというものなんです。
スマートフォンやタブレットで、誰でも無料で使うことができます。
(名古屋観光コンベンションビューロー・永田恵子コンテンツ戦略グループ長)
「紙のマップの予算をつけることが難しくなって。だったらデジタルで展開したらどうだろうと」
名古屋市が、観光案内所などで無料で配布していた紙のマップは、2016年に年間で最大67万部を発行していましたが、スマホの普及などで需要が落ち込み、市の予算も削減されました。
そこで、AIを使ったデジタルマップを名古屋市やスタートアップ企業などが開発。
来年3月には、従来の紙のマップを廃止し、デジタルマップに完全に切り替えます。
宿泊ホテルや飲食店などの情報量が紙のマップのおよそ2倍になっているということで、早速、記者が使ってみました。
(脇田亜彩香記者)
「年齢、好みを入力すると、わずか数秒で提示されました、名古屋に3年間住んでいますが、まだ知らなかった場所もある」
AIが提案してくれたコースをもとに、名古屋の街を散策すると…
(脇田記者)
「駄菓子店にやってきました」
名古屋市西区にある、300種類以上の菓子が並ぶ菓子問屋「たつや」。
70年以上営業していて、珍しい「駄菓子」も手に入れることができます。
(菓子問屋たつや店主)
「小売り屋さんがなくなってきている。コンビニとかができて。名古屋くらいしかないんじゃないかな。東京・大阪もどんどんやめていっちゃう」
Q AIがおすすめしてくれたことについては?「観光客そこまで多くなかったので、もう少し増えてくれるとうれしい」
そして、最後に勧められたのが…
(脇田記者)
「名古屋と言えばここ、名古屋城もちゃんとAIの観光ルートに組み込まれています」
名古屋城を観光中の皆さんにも、AIでの観光コース作りを試してもらいました。
(岐阜から来た30代家族連れ)
「レゴランド行って…全然知らないところも出てくるのでいいですね。自分たちで考えるのは時間がなかったりするので、ある程度目安があると動きやすいというか、新しい発見がありそう」
(愛知県在住20代カップル)
「東山動物園じゃん。大須商店街も。大須商店街行くじゃん。すごい進化したなという感じ」
「魅力最下位」とも言われる名古屋市。
AIの「オススメ」で観光地としての魅力アップにつなげられるでしょうか。