ラグビーW杯、8強出そろう オーストラリア敗退など波乱も

フィジーに敗れ、肩を落とすオーストラリアの選手たち=9月17日、サンテティエンヌ(ゲッティ=共同)

 ラグビーのW杯フランス大会は1次リーグを終え、8強が出そろった。ホスト国のフランス、世界ランキング1位のアイルランドなどの強豪が順当に勝ち上がった一方で、優勝2度のオーストラリアが初めて準々決勝進出を逃すなど波乱もあった。

 A組のフランスは地元の大声援を受け、4連勝。快足WTBプノーが計6トライで大会トップに立つなど、攻撃力が際立つ。ニュージーランドは大会常連のイタリアに大勝するなど復調気配だ。

 台風の目となったのがフィジーだ。オーストラリアを撃破し、C組2位で突破。前日本代表ヘッドコーチのジョーンズ監督が率いるオーストラリアは若手起用が裏目に出て、勝負強さを欠いた。

 「死の組」と呼ばれたB組を1位で勝ち上がったアイルランドは攻守に隙がない。2位の南アフリカはSHデクラークら、日本のリーグワンでプレーする選手の奮闘が光る。日本が入ったD組をトップで勝ち抜けたイングランドは大会前の不振を完全に払拭し、4連勝。アルゼンチンは1次リーグ最終戦で日本との熱戦を制し、2大会ぶりにベスト8へ進んだ。

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