川勝平太知事「1合目よりは進んだ」リニア工事めぐる議論大詰めも…「流量は議論しているが解決していない」

リニア中央新幹線の工事をめぐる国の有識者会議の議論が大詰めを迎える中、川勝平太静岡県知事は10月10日行われた定例会見の中で、議論の進捗について「1合目より進んだ」との認識を示しました。

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<川勝平太知事>
「1合目よりは進んだかなという感じ」

リニア問題の議論は、まだ入口付近であるとの認識を示した川勝知事。リニア問題をめぐっては9月、トンネル工事に伴う生態系への影響を議論する国の有識者会議で、環境保全に関する報告書の案が示され、今後、最終的な取りまとめが行われることになっています。

また、水資源に関する有識者会議では、すでに中間報告がまとめられています。

国の有識者会議の議論が大詰めを迎えている一方、川勝知事はー

<川勝平太知事>
「流量の問題は、どの程度進んでいるのか、協議しているが解決していない。解決されれば1合目から前に進んだことになる」

また、川勝知事の任期が残り2年を切る中、リニア問題解決への道筋を立てられるか問われると。

<川勝平太知事>
「ボールはJR東海の方にあると思っている。47項目について(時間が)かかっている。決してわたしたちが遅らせているわけではありませんから、民間企業の決定の自主性を明確に出していただきたい」

一方、川勝知事は、リニア問題の解決に向け、トップ同士の交流や水面下での意見交換などを重ねていきたいとしています。

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