「誰が2列目でも良いイメージ」日本代表の古橋亨梧、謙虚に冷静にエースの座を狙う「チームを助ける存在に」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表のFW古橋亨梧(セルティック)が今回のインターナショナル・マッチウィークに向けて意気込みを語った。

昨シーズンのスコティッシュ・プレミアリーグで27ゴールを叩き出し、セルティックがスコットランド3冠を達成したなかでリーグの得点王とMVPにも輝いた古橋。一方で、日本代表ではカタール・ワールドカップ(W杯)に選ばれず、全てが順調な一年とはならなかった。だからこそ、毎回の代表活動に懸ける思いも強い。

今回の代表活動では13日にカナダ代表(デンカビッグスワンスタジアム)、17日にチュニジア代表(ノエビアスタジアム神戸)と戦うなか、古橋は4日のチャンピオンズリーグ(CL)グループ第2節・ラツィオ戦で待望のCL初ゴール。セルティックは惜しくも逆転負けを喫したが、直近のリーグ戦では勝利し、少なからず勢いを持って合流できたはずだ。

それでも礼儀正しい28歳は謙虚に冷静に、今回の代表活動に臨む。

「代表活動は呼んでいただけるだけでも光栄なこと。今回は日本のファンの皆さまの前でプレーできますし、このチャンスにとても感謝しています。今シーズン(セルティックで)ゴールを決める試合もありますが、決め切るべきところで全て決めれているわけではないです。技術を上げて、チームをより助けられる存在にならなければと感じています」

先月の欧州遠征ではドイツ代表戦での出番は訪れず、トルコ代表戦ではフル出場しながらノーゴール。悔しさの残った2試合から1カ月、ストライカーとして最優先でフォーカスするのはあくまでゴールだ。

「(トルコ戦は)ゴールまでもう少し…という感覚が残り、とても悔しかったです。それでもまたこうして選んでもらったことに感謝しなければいけないですし、今回どのくらい出番を貰えるかわかりませんが、良い準備をし、チームを助けるゴールを今回こそ決めれるよう頑張ります」

また、今回は興国高校(大阪府)時代の同級生であるFW南野拓実(モナコ)がカタールW杯以来の代表復帰となり、古橋が日本代表で顔を合わせるのは約1年ぶりということに。10代の頃から切磋琢磨してきた盟友の復帰を「久しぶりにこうやって日本代表で一緒になれて楽しいです」と喜んだ。

一方で、今回の代表活動はMF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)、古橋のセルティックでのチームメイトFW前田大然、MF鎌田大地(ラツィオ)といった2列目のお馴染みの顔ぶれが複数不参加となっている。

センターフォワードである以上、中盤のとりわけ2列目との連動が欠かせないが、古橋は「誰が2列目にいても良いイメージを持てます。たとえば南野なら、ゴールを奪う能力が高く、狭い局面でボールを受けても前を向ける、ゴールへ向かっていける選手です。彼がボールを受ければ、僕が動いて少しでもスペースを空けるといった感じです」と自信をのぞかせた。

「どの選手もクラブで良い状態を維持して合流してくるはずなので、僕も含めてそれを今回の2試合で発揮し、そして勝利したいです」

名門セルティックで不動のエースに君臨する男は、日本代表でも替えが効かない存在へ。来月には北中米3カ国共催W杯のアジア3次予選もいよいよ幕を開けるなか、古橋は謙虚に冷静に、エースの座を狙う。

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