世界屈指のクラブとして長い歴史を持っているレアル・マドリー。今回はそのチームの中で「10番を着用した最高の5選手」をご紹介する。
5位:メスト・エジル
レアル・マドリー所属:2010~2013
国籍:ドイツ
ドイツの司令塔メスト・エジルはある意味とても利己的な選手であったが、それと同時に試合をとても簡単に見せてくれるようなファンタジスタであった。レアル・マドリーの近年の歴史において、グティに並ぶようなプレーメーカーであったといえる。
2010年の夏にワールドカップでインパクトを残し、ラサナ・ディアラから10番を受け継いだ。159試合で27ゴールと80アシストを記録し、そして多額の移籍金を残してアーセナルへと去っていった。
4位:ルイス・フィーゴ
レアル・マドリー所属:2000~2005
国籍:ポルトガル
ルイス・フィーゴは最も珍しい形でレアル・マドリーに加入してきた選手だ。2000年に会長選挙で当選したフロレンティーノ・ペレス氏の「公約」としてバルセロナから獲得され、5シーズンを過ごした。
レアル・マドリーで245試合に出場して56ゴールを決め、93アシストを記録。バルセロナのファンには裏切り者と罵声を浴び、クラシコではブーイングのターゲットになった。豚の頭が投げ込まれたことはあまりにも有名。
3位:エクトル・リアル
レアル・マドリー所属:1954~1961
国籍:スペイン、アルゼンチン
レアル・マドリーが1955年から1960年まで欧州チャンピオンズカップを5連覇したとき、このアルゼンチン出身のストライカーは素晴らしいプレーを見せたという。卓越した技術に巧みなヘディングシュート、緻密なクロスやパスで活躍したと伝えられる。
そして1959年にはフェレンツ・プスカシュに10番を譲り、1961年にはエスパニョールに去った。レアル・マドリーでの公式戦137試合で74ゴールを記録し、13のメジャータイトルを獲得している。
2位:ルカ・モドリッチ
レアル・マドリー所属:2012~
国籍:クロアチア
レアル・マドリーで今10番を着用しているのがルカ・モドリッチだ。とはいえすてにこのリストで2位に入ることに疑いの余地はないだろう。世界最高のミッドフィルダーであり、バロンドーラーでもある。
ハメス・ロドリゲスが退団した2017年から10番を着用し、その後も30代なかばになるまでパフォーマンスを維持してきた。これまで17のメジャータイトルを獲得している。
1位:フェレンツ・プスカシュ
レアル・マドリー所属:1958~1966
国籍:ハンガリー
ハンガリー動乱で国を脱出したプスカシュは、2年もの出場停止処分を受けた後31歳でレアル・マドリーへと加入した。すでに彼は全盛期ではなかったかもしれないが、初めてのリーガで4回のハットトリックを決めた。
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そして1966年まで4回の得点王に輝くなど262試合で242ゴールを奪取。これまでのところ、この得点率を上回ったのはクリスティアーノ・ロナウドしかいない。しかしプスカシュはそれを2年のブランクと30代という年齢のハンデを抱えながら達成したのだ。