あしもり隊の足利工高生2人 ふるさと納税返礼品魅力向上へ パッケージをデザイン

デザインした商品を手にすると早川さん(右)と松島さん

 【足利】市のふるさと納税の返礼品の魅力向上を目指そうと、「あしもり隊」の分隊「産業デザイン部」に所属する足利工業高の産業デザイン科3年生2人は、市内事業者が出品する返礼品のパッケージをデザインし、このほど、同校でお披露目した。

 担当したのは、早川香莉奈(はやかわかりな)さん(18)と松島梨亜(まつしまりあ)さん(17)。培地を使わない水耕栽培でのイチゴ栽培に取り組む田代製作所(樺崎町)が、昨年から出品する「植物工場栽培のいちごフローズンヨーグルト」(寄付金額1万3千円)のふたのデザインを手がけた。

 2人は課題研究の一環として、5月中旬にデザインに着手。工場の見学などを通じて考えた10案の中から、2案が選ばれた。

 果実の美しさに引かれた早川さんは、イチゴに顔を描き、かわいらしさを演出。イチゴを50%も含む「贅沢(ぜいたく)感」を表現したかった松島さんは、イルミネーションをイメージした優雅なデザインに仕上げた。

 完成品を前に、早川さんは「色の使い分けに苦戦したが、きれいにまとめられた」、松島さんは「実物は色が濃く、輝いているように見えて感動した」と話した。田代真一(たしろしんいち)社長(66)は「(案を)数多く考えてもらい、選択するのが難しかった。自分では考えられないデザインになった」と感激していた。

 ふるさと納税サイト「さとふる」では、今月中旬に新パッケージへ切り替わる予定。商品は産直サイト「ポケットマルシェ」でも販売している。

パッケージをデザインした商品

© 株式会社下野新聞社