ライトオン5期連続赤字 8月期 値引き販売、利益圧迫

ライトオン(資料写真)

カジュアル衣料品販売のライトオン(茨城県つくば市、藤原祐介社長)が10日発表した2023年8月期決算は、純損失が前期から13億7900万円増の25億4500万円で5期連続の赤字だった。値引き販売が大幅に増えたことで客単価が下がり、利益を圧迫したことが響いた。

売上高は前期比2.7%減の469億2600万円。魅力的な品ぞろえを実現できなかったのが要因。秋冬商戦では暖冬の影響でシーズン前半の冬物の出足が鈍かったことに加え、定番商品の値上げの影響で苦戦し販売は低調だった。

春夏商戦は気温が早く上昇したこともあり、スエットや薄手のアウター販売が苦戦。夏物もプライベートブランド商品の販売が振るわなかった。

営業損失は9億2200万円。売上高が下がる中で、デジタル広告を強化して販売促進費を増額したことなどが影響した。

24年8月期の業績予想は売上高445億円、純損失4億円を見込む。新たに策定した3カ年の新中期経営計画に基づき、インターネット上で商品を購入できる電子商取引(EC)を強化し、利益重視への転換を図る。

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