神奈川県横須賀市の公用車が市役所駐車場から盗まれた事件を巡り、市は10日、これまでの無施錠で車内に鍵を置く駐車場での運用ルールを見直し、駐車中は必ず施錠するよう変更した。市は「管理面での不備があった」と釈明している。
市総務課と田浦署によると、6日夜から7日夕にかけ、米国籍の無職の男(24)が本庁舎2号館(同市小川町)の裏にある駐車場から公用車(時価約50万円相当)を盗んだ。車は車体に「横須賀市」などと記され、約4.5キロ離れた同市消防局北消防署前(同市船越町)で発見され、男は7日、窃盗容疑で逮捕された。
事件が発生した駐車場は、出先機関の職員が本庁舎に来庁した際、一時的に止めるためのスペースで、通常、車両を前後に並べて止めている。奥側の車両をすぐに出庫できるよう施錠せず、どの職員でも動かせるよう鍵を車内に置く運用だったという。鍵を置く場所は特に指定されていなかった。また、公道に面しており、職員以外も出入りできた。