三菱電機ら、自動運転サービスの社会実装に向けた実証を桑名市で実施

三菱電機株式会社(以下、三菱電機)らは10月6日、将来的な自動運転レベル4を活用した移動サービスの実現に向けた実証実験を実施すると発表した。同実証は、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)に事業提案し、採択されたものだ。

同実証は、三重県桑名市(以下、桑名市)、三重交通株式会社(以下、三重交通)、長島観光開発株式会社、アイサンテクノロジー株式会社、A-Drive株式会社、株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)、三菱電機、損害保険ジャパン株式会社、KDDI株式会社で実施する。

同事業の目的は、「観光都市における自動運転サービスの社会実装に向けた技術・運用・事業性検討・確立」と「観光都市における自動運転サービスの社会受容性の確立」だ。車両のチューニングを目的とした準備運行を含め、11月下旬から12月下旬にかけて実施するという。

また、同実証では、公道ルートと駐車場ルートという2つのルートで実施する。公道ルートは、ティアフォー製自動運転EVバスであるMinibusを使用。駐車場ルートは、自動運転小型EVバスのGSM8を使用する。両ルートとも、自動運転レベル2で走行し、必要に応じて手動操作を行う予定だ。

さらに、同実証では、運行状況の正確な把握や効率的な車両運行を目指し、三菱電機が提供する運行管制システムで車両の配車・運行管理を実施する。固定型デマンド端末を設置し、利用者の乗車申込を受付、運行管制システムから自動運転車両へ自動で運行指示をするという。ほかにも、三重交通で運行管制システムを利用し、遠隔から運行状況を監視することで、安全運行に寄与するとのことだ。

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