自公連立の展望は?連立政権に迎えるならどちらの政党?公明党・三浦信祐参院議員に直球質問!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年10月8日に公開された動画ではゲストに公明党参院議員の三浦信祐氏をお招きし、公明党の強さや防衛政策、改憲について語っていただきました。

公明党が連立に迎えるのはどちらの政党?

【このトピックのポイント】
・支援団体と仕事への評価が公明党の強さの原動力。今後は若い世代の取り込みも課題に
・安全保障は外交が第一である一方、防衛力の強化も必要
・自公連立で積み上げた結束と知見は簡単に破れない

三浦氏のプロフィールは以下の通りです。

工学部卒業で理系の三浦氏。政治家という仕事はまったく想定していなかったそうで「志してない人がやる公明党の典型的なパターン」とコメントし笑いを誘いました。

しかし、東日本大震災を経て政治と研究技術の間に距離を感じ、それを埋める仕事が必要と考え政治の道に進むことを決心したとのことです。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして三浦氏に回答していただきました。

地方議員ネットワークのすごさ!

今年行われた統一地方選挙の市議選では、公明党は自民党を上回る議席を獲得しました。

この結果について、三浦氏は多くの支援者の応援の結果であり、公明党の立党精神である現場での取り組みを体現する市会議員の仕事が評価されたものだと三浦氏。

「仕事をきちっとやらないといけないということを託していただいた。責任はより増していると思います」とコメントしました。

保守・リベラルにありがちな地域的な強さ弱さについて問うと、三浦氏は「公明党もないとは言えない」としつつ、中道の政党として大衆の声を反映するためには、まず存在することが重要だとコメント。

どんな地域であっても議席を取ることが重要な役割だと語りました。

MC乙武は公明党の支援団体である創価学会の支部が全国に広がっている点に言及。そのネットワークの広さを自身が海外で見かけた「どんなド田舎にもある中国人の中華料理店のよう」と例えます。

三浦氏は創価学会の支援に感謝するとともにそれぞれの議員の政策、その実行力があいまって票となり、議席につながっていると語りました。

一方で支援団体の力だけでは当選が難しくなっているのも事実です。無党派層の取り込みや若い支持者を増やす取り組みについて問うと、三浦氏は「若い人が政治に興味を持つかどうかは国の未来がどうなるかとイコール」とコメント。

政治と生活との距離を解消するためには不断の努力が必要であるとし「政治を身近に思ってもらえる機会を増やすことは徹底的にやり続けないといけない」と語りました。

防衛政策についてどう思う?

日本においても、戦争・紛争が起こるリスクはあると三浦氏。

安全保障上の課題について、核保有国である隣国、中国・ロシア・北朝鮮の状況を見ても「これまでにない厳しい環境という認識を持たなければいけませんし、それに対応するだけの政策的な取り組みは必須」と語りました。

北朝鮮についてはここ数年、ミサイルの発射回数、能力、種類ともに増えてきています。三浦氏は第一に考えるべきは外交的努力によってミサイルを打たせないことだとコメント。一方で危険が及ぶ可能性も踏まえ、防衛力の確保も必要だと説明しました。

それを「戦争の準備」と批判する声に対しては、三浦氏が関わった安保関連3文書に言及し憲法と国際法の範囲内に収めつつ先制攻撃の禁止を含め「勝手に戦争を起こさないということを明示した」と反論。

これらの点について丁寧に説明を重ねる必要があるとコメントしました。

ロシアとの関係はウクライナ侵攻をきっかけに悪化しており、戦争の終結が見えたときにそのしこりが軍事的脅威に変わることはあるのでしょうか。

三浦氏はロシアが国連常任理事国である点に言及し、国連改革含め今回のようなことが起こらないようにするための枠組み作りを日本が率先して取り組む必要があるとコメント。

為政者同士が対話できるレベルを維持することが隣国である日本の責務であると語りました。

中国と言えば台湾有事の可能性が取りざたされていますが、三浦氏は「起こさせない努力を徹底してやるということが大事」とコメント。

自衛隊の装備と外交の強化による、台湾有事を起こさせない体制を整えることの重要性に言及しました。

連立政権に迎えるならどっち?

日本維新の会と国民民主党の連立入りの可能性がそれぞれ取りざたされています。

公明党としての心境を問うと、三浦氏はこれまで自公連立政権が積み上げてきた歴史に言及。「自公の結束と知見は簡単に構築できるものではない」と今後の関係性に自信をのぞかせました。

改憲という視点から見たとき、自民党で改憲により積極的な総理が出てきた場合改憲に前向きな両党の方が連立の選択肢にあがるのでは、という指摘に対しては「公明党は憲法を変えちゃいけないという立ち位置にそもそもない」と三浦氏。

憲法が今の社会に合わない点があるなら徹底的に議論すべきであり、「公明党はその役割を果たせると思う」とコメントしました。

三浦氏の周囲でも必要があれば改憲の可能性もあるという考え方がほとんどとのことです。一方で「安全保障が変わるとか、党是にないような話になってしまうことはあってはならない」とコメント。

国民主権、平和主義、基本的人権の尊重といった憲法の骨格を維持しつつ議論を重ねていくことが重要との見方を示しました。

動画本編はこちら!

日本維新の会と国民民主党、連立に迎えるならどっち?

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