中津市の下畑さん、カクテルアワード2年連続入選 一杯から生まれる出会い表現【大分県】

ファイナルでシェーカーを振る下畑雄大さん=9月、東京都港区のサントリーホール
下畑雄大さんの創作カクテル「縁」

 【中津】中津市上宮永の「アイリッシュバー・アリーゴ」に勤務する下畑雄大(ゆうた)さん(40)=市内一ツ松=が、日本最大級のカクテルコンテスト「サントリー ザ・カクテルアワード2023」で2年連続のファイナリスト(入選)になった。

 アワードには約400人が応募。下畑さんは書類選考と、59人が参加した東京でのセミファイナルを突破し、12人のファイナル(9月21日、東京)に挑んだ。

 カクテル創作を審査員の前で実演。味、見栄え、独創性、おもてなしの所作などが審査対象になった。最高賞のカクテルアワード2023を目指し「この1年間で全体的にレベルアップしてきた」という下畑さん。出品作品の「縁(えにし)」は茶道の一期一会から着想を得て、抹茶リキュールと梅酒をベースに、一杯から生まれる人の出会い、つながりへの願いを込めた。

 サントリーホールディングスによると、このコンテストで県内からの複数回入選は初めて。

 下畑さんは「負けは負け。自分自身がふがいなかった。支えてくれている人たちやカクテルそのものに申し訳ない」とストイックな姿勢を崩さない。「経験を糧に、また頑張る」と再挑戦を誓った。

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