「ツール・ド・九州」日田市を舞台に大分ステージ 迫力レースに沿道は興奮【大分県】

沿道から選手に声援を送る市民ら=日田市中心部
沿道から選手に声援を送る市民ら
迫力あるレースに沿道の市民らも盛り上がった
迫力あるレースに沿道の市民らも盛り上がった

 【日田】国際自転車ロードレース「マイナビ ツール・ド・九州2023」は最終日の9日、日田市を舞台に大分ステージがあった。沿道では多くの市民らが選手に大きな声援を送り、「臨場感がある」「国際レースを日田で開催できて誇らしい」などとサイクルスポーツ観戦を満喫した。

 スタートは上津江町のオートポリス。主催者が用意した市中心部とオートポリスを往復するシャトルバス計5台には、県内外からのファン約160人が乗車。号砲が鳴ると、かねを鳴らしたり、旗を振ったりして選手たちを後押しした。

 中津市の会社員番場(ばんば)千絵さんは「シャーという車輪の音と風圧がたまらない」と興奮気味。フィニッシュ地点に向かう車内では、スマートフォンのライブ配信を見て応援する選手を追いかけた。

 求来里(くくり)地区は終盤の周回コースの一部。古い石橋が点在しており、「石工の里求来里の会」事務局の橋本雅文さん(65)は事前に沿道の草を刈った。「石橋近くを走る姿に感動した。レースを地域活性化につなげたい」と力を込めた。

 フィニッシュの大原八幡宮付近は大勢の観客が集まった。市幼稚園連合会と市幼稚園PTA連合会は園児と保護者ら約200人で応援。選手が通るたびに声を張り上げた。

 地元チーム「スパークルおおいた」のユニホームを着て観戦するファンもおり、「このようなレースが大分で開かれてうれしい。観客が多くてすごい」と話した。

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