米有力紙、従業員10%削減 ワシントン・ポスト

ワシントン・ポスト紙の身売りを電光掲示板で伝える同紙の社屋=2013年8月、ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米紙ワシントン・ポストは10日、240人の人員削減に向けて希望退職を募集すると明らかにした。現在の従業員数は約2500人で削減数は約10%に当たる。電子版の購読者数が伸び悩んでおり、コスト圧縮を図る。

 ストーンサイファー暫定最高経営責任者(CEO)が社員に宛てたメッセージで「最優先の成長に投資するため、コスト構造を見直す必要があるという結論に達した」と述べた。解雇を避けるために希望退職を募るとしている。

 ワシントン・ポストは米アマゾン・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が2013年に買収。デジタル化を進めているが、政治ニュースへの関心低下から苦戦が伝えられている。

© 一般社団法人共同通信社