東証、CO2排出量市場を開設 取引活性化で削減期待

「カーボン・クレジット市場」が開設されたことを伝える電光表示=11日午前、東京・日本橋兜町の東京証券取引所

 東京証券取引所は11日、二酸化炭素(CO2)の排出量を取引する「カーボン・クレジット市場」を開設した。企業などが再生可能エネルギー導入や植林活動でCO2の排出を削減した分に対し、国が認証するクレジットを1トン単位で売買する仕組み。東証は当初年50万トン程度の取引量を見込み、市場活性化でCO2削減が進むことが期待される。

 取引するには事前登録が必要で、当初は地方自治体や地方銀行、電力・ガス会社、石油元売りなど188団体が参加。クレジットはこれまで相対や入札で取引されていた。

「カーボン・クレジット市場」の開設セレモニーで、テープカットする西村経産相(右から3人目)ら=11日午前、東京・日本橋兜町の東京証券取引所

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