副大臣ら3人、寄付不記載 21年、派閥から計350万円

左から神田憲次財務副大臣、小森卓郎総務政務官、工藤彰三内閣府副大臣

 9月の内閣改造で新任された自民党安倍派の神田憲次財務副大臣と小森卓郎総務政務官、麻生派の工藤彰三内閣府副大臣の資金管理団体や党支部が、2021年に所属派閥の団体から受けた寄付金計350万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが11日、分かった。

 21年の政治資金を巡っては、第2次岸田再改造内閣で自民党本部や支部間の寄付・交付金の不記載が相次いで判明した。

 神田氏は取材に「事務的なミスで記載が落ちてしまった。至急修正したい」と回答した。工藤氏と小森氏の事務所も「記載漏れ」とし、収支報告書の訂正の手続きを取ったとした。

 神田氏の資金管理団体「神友会」は安倍派である清和政策研究会から21年10月13日に200万円、小森氏が代表の「自民党石川県第1選挙区支部」も清和政策研究会から12月16日に50万円、工藤氏の資金管理団体「彰三会」は麻生派である志公会から12月20日に100万円の寄付を受けた。いずれも収支報告書に記載していなかった。

 不記載は政治資金規正法に抵触する可能性がある。

© 一般社団法人共同通信社