英国発祥「チャリティーショップ」 価格は100~500円、仕組みは? 滋賀で初開店

県内で初めてオープンしたチャリティーショップ「あおぞら」。店内には衣類や雑貨などさまざまな品物が並ぶ(草津市上笠3丁目)

 地域の人々から寄付された不要品を低価格で販売し、売り上げの一部を慈善活動に活用する「チャリティーショップ」が、滋賀県内で初めて草津市にオープンした。衣類や雑貨、食器など多種多様な品物を扱い、寄付も受け付ける。店主の女性は「身近な社会貢献を」と呼びかけている。

 チャリティーショップは英国が発祥。不要品を買い取ってもらうリサイクルショップとは異なり、寄付として受け付け、収益を社会課題の解決に取り組む非営利団体に寄付するのが特徴だ。欧米などで広く普及しているが日本ではまだ知名度が低く、関西には数店舗しかない。

 6月から草津市上笠3丁目のチャリティーショップ「あおぞら」を運営するのは、国枝幸恵さん(47)。かつて英国に語学留学で滞在した際、チャリティーショップがあらゆる場所にあり、生活の一部になっている様子を目の当たりにした。理念に共感し、「帰国後に自分でもやってみたい」と店を構えることを思い立ったという。

 10坪に満たない小さな店だが、衣類や雑貨だけにとどまらず書籍や子ども向けのおもちゃなど、ラインアップは豊富だ。価格帯は100~500円。衛生用品をはじめ未使用品も多い。開店以降続々と寄付が集まり、近所の住民に親しまれているほか、掘り出し物を求めに訪れるリピーターも増えたという。収益の一部は高島市の動物愛護団体に寄付する。

 国枝さんは「チャリティーショップは、売り手と買い手、世間の『三方良し』の取り組み。多くの人に知ってもらいたい」と話している。営業時間は午前10時~午後6時。月・火曜定休。あおぞら080(4643)5026。

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