クラウドデータ提供拒否か 公取委が立ち入り検査

 自社が運用する建設業界向けのクラウドサービスに保存された作業員のデータなどを、同業他社に提供することを拒んだとして、公正取引委員会は11日、独禁法違反(不公正な取引方法)の疑いで、三菱商事子会社の「MCデータプラス」(東京)を立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。データを利用するゼネコンが他社へ乗り換えるのを防ごうとしたとみられる。

 MCデータプラスは、下請け業者が元請けのゼネコンに提出する、作業員の労務や安全衛生管理に関するデータをインターネットで作成、保存するなどのクラウドサービスを手がけている。

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