キヤノンメディカルシステムズ、4年ぶりの「いきもの観察会」 親子で楽しく生態学ぶ

巣箱の中を観察する参加者

 【大田原】下石上の医療機器製造「キヤノンメディカルシステムズ」はこのほど、同社敷地内で「いきもの観察会」を4年ぶりに開き、従業員の親子ら114人が楽しみながら生き物の生態を学んだ。

 同社敷地内に設けた6万平方メートルの緑地には、約500種類の動植物が生息する。観察会はさまざまな生き物に触れる機会を提供し、生物多様性保全の取り組みを知ってもらおうと2013年から実施している。

 子どもたちはチョウやトンボなどの虫を捕まえたり、巣箱にできたシジュウカラの巣を確認したりした。NPO法人県環境カウンセラー協会の専門家らが協力し、参加者は昆虫や野鳥の名前と特徴の説明に熱心に耳を傾けていた。

 今回は約40種類の生き物を確認。多くの茶色の体色をしたコカマキリの中に、珍しい緑色の個体も見つかり専門家も驚いていた。

 参加した石上小2年平山智悠(ひらやまともはる)君(8)は「いろいろな虫が見られて面白かった。コオロギについて学校で勉強してみたい」と話していた。

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