武者vsマグロ、荒波の戦い 創立60年記念ネブタ、生徒が制作励む むつ工業高校(青森県)

記念ネブタの色付け作業を行うむつ工の生徒

 本年度で創立60周年を迎える青森県むつ市のむつ工業高校の設備エネルギー科3年生6人が、記念ネブタの制作に励んでいる。5月から制作を始め、今月に入り最終工程の色塗りを行っている。ネブタは10日をめどに完成する予定で、14日、同市の下北文化会館で開かれる記念式典でお披露目する。

 ネブタは幅1.8メートル、奥行き1メートル、高さ1.6メートル。生徒たちは下北ジオパークや雄大な自然をモチーフに、武者と荒波を泳ぐマグロが互いに釣り糸を引き合う迫力ある構図を考案。大湊ネブタの制作者である大久保洋史さんの指導を受けながら、骨組みや紙張り作業を進めてきた。

 5日は6人がネブタの色付けを行い、武者の衣装部分にオレンジ色の染料を慎重に塗っていった。澤田悠斗さん(17)は「学校の60周年の歴史とともにネブタを残すことができて誇らしい」、岡村朱紗(すず)さん(18)は「内装など作る側しか分からない工程があることを知ることができた。構図や波の細部まで見てほしい」と語った。

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