シェルトンが世界4位シナーに逆転勝利で8強! 21歳の誕生日をトップ10撃破で祝う[上海マスターズ]

シェルトンがATPマスターズ1000初の8強

現地10月10日、「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ATPマスターズ1000)シングルス4回戦が行われ、第19シードのベン・シェルトン(アメリカ/世界ランク20位)が、第6シードのヤニック・シナー(イタリア/同4位)を2-6、6-3、7-6(5)の逆転で下し、ATPマスターズ1000で初の8強入りを果たした。

今季からアメリカ以外でのツアー大会に出場し始めた21歳のシェルトンは、1月の全豪オープンで8強入りすると、USオープンでは最高成績となるベスト4入り。ランキングも96位からキャリアハイの19位まで上昇している。

対する22歳のシナーは、前週の「チャイナ・オープン」(中国・北京/ATP500)で今季3勝目を挙げたばかり。自己最高の世界ランク4位を記録した。

将来のテニス界を担うであろう2人の初対戦となったこの試合は、チャンスを確実に生かして2ブレークしたシナーが第1セットを先取する。だが、シェルトンも負けじと武器であるサーブを生かして、第2セットは順調にサービスキープ。リズムを作ると、1ブレークを奪って6-3でセットを取り返した。

一歩も譲らずにもつれた最終セットは、互いにブレークポイントを握りながらも、あと1本を取らせない意地と意地がぶつかり合う展開。6-6のタイブレークでは、シェルトンは4ポイントを連取して4-0とするも、そこからシナーが2度のミニブレークを含む5連続ポイントとトップ10としての意地を見せた。だが、最後はシェルトンの強打したリターンがシナーの足元に突いて返球できず。2時間30分の熱戦をシェルトンが制した。

前日の9日に21歳の誕生日を迎えたばかりのシェルトンは、今季2度目のトップ10撃破で、ATPマスターズ1000では初の8強入り。試合後には、観客からも誕生日を祝われ、「まさか今年、このような状況になるとは思ってもいなかったよ。外国人としてこの国に来て、僕のために大合唱してくれたことは特別でユニークなことだ」と述べ、「本当にクールな1~2週間だよ。ここでの時間を楽しめている。今日はエリートを相手に勝つことができて気分がいいよ」と試合を振り返った。

準々決勝は同胞のセバスチャン・コルダ(アメリカ/同26位)と対戦。「アメリカ人が勝ち上がっている時はいつもワクワクする。楽しみだよ。セバスチャンは素晴らしい男だし、本当に良いプレーをしている。世界3位のメドベデフも破っているし、間違いなくツアー最高峰のハードコート・プレーヤーの1人だ」と警戒すべき選手だとし、試合を楽しみたいとした。

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