10月10日は「世界メンタルヘルスデー」

10月10日の「世界メンタルヘルスデー」に合わせて、都庁がシルバーとグリーンにライトアップされました。近年、ますます重要視されるメンタルヘルスの現状について、詳しく見ていきます。

メンタルヘルスは、心の健康状態を意味する言葉です。近年、心の病気を患う患者は増加傾向にあり、病気の種類も、うつ病や統合失調症以外も多く、症状も人によって様々です。こうした心の病気には、生涯を通じて5人に1人がかかるとも言われていて、誰でもかかる可能性があります。

その主な要因のひとつとして、やはり「ストレス」があり、このストレスとどうやって上手に付き合っていくかが、ポイントとなってきます。

厚生労働省の調査では、仕事で強いストレスを感じると答えた人は、8割以上となっていて、理由としては「仕事の量」が最も多く、次いで「仕事の失敗・責任の発生」となっています。また、過去1年間にメンタルヘルスの不調で1カ月以上の休業や退職者がいた事業所の割合は13.3%という結果も出ています。

また、日本生産性本部による調査では、年代別で30代が最も多く、その理由については、仕事の責任が重くなる一方で権限のある管理職にはなれないという、「責任と権限のアンバランス」が30代に集中しているためではないかと分析しています。メンタルヘルスの不調により、経済損失が2兆円とも言われています。

心の調子を崩してしまった場合は、我慢せず、身近な人や相談窓口に相談するようにしてください。厚生労働省の相談電話は0570-064-556です。

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