大ヒット「バービー」の女性監督 上映中の映画館にこっそり出没 観客の背後から反応チェック

グレタ・ガーウィグ監督が、『バービー』上映中の映画館で観客の背後に紛れ込んでいたという。女優マーゴット・ロビーがマテル社のバービー人形に扮した大ヒット映画の監督兼脚本を担当したガーウィグは公開後、いくつかの映画館を訪問。音量の調節をしたりしたこともあったそうだ。

ガーウィグはハリウッド・リポーターにこう明かす。「いくつかの劇場を回って、後ろに立っていたりなんかした。完璧な音量じゃないと感じてボリュームを上げたこともあったわ」

『バービー』は、今年最も興行収入の高い映画、ワーナー・ブラザース史上最も売り上げの高い映画、更に1人の女性監督による映画としては史上最も興行収入の高い作品となっている。ガーウィグ監督は行く先々での観客らの反応に対して「自分の心の中にある歌が他の人たちの心にもあったという信じられないような感覚だった。本当に感動的だった」と振り返っている。

一方次回のブロジェクトについては詳細を伏せていたものの四苦八苦しているという。「今は脚本を書いている段階だけど、悪夢が繰り返されていて本当に大変!」

女優としても成功しているガーウィグだが、脚本作りの難しさについて最近デッドラインにこう語っていた。「書く作業は私が一番楽しんでいることだけど、それをしている最中は辛い。深い意味で書くということは辛いもの」「一人きりの静寂。頭の中でこだまする『あなたはいまいち』という声が大きくなってくるの」

一方で自身が監督する映画に出演するつもりはないそうだ。「監督の下で、彼らに要求されたことをするのが好き。私が自分の映画に決して出演しない理由で、全然したいとも思わないの。委ねるのが好きだから。自分が出演もすると両方の楽しみを否定してしまうことになる」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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