「インターホンが鳴るとき」出演の土村芳、堀井新太、古屋呂敏が2026年を舞台にした“令和の不倫ドラマ”をアピール

テレビ大阪・BSテレ東ほかで、本日10月11日にスタートするDRAMA ADDICT「インターホンが鳴るとき」(テレビ大阪=水曜深夜0:00、BSテレ東=水曜深夜0:30)の制作発表記者会見が行われ、主演の土村芳、共演の堀井新太、古屋呂敏が登壇した。

人気漫画を原作に、中毒性のある“大人の恋愛ドラマ”をコンセプトとした作品を届ける新たなドラマ枠「DRAMA ADDICT」の記念すべき第1作としてスタートする「インターホンが鳴るとき」。本作の原作は、テクノロジーが発達した令和ならではの不倫を映し出す、累計600万超PVの漫画配信アプリ・マンガボックスで話題の同名作品。原作・りお氏&漫画・瀬畑純氏が、次々に現れる夫の不倫相手5人を妻が排除していく、怒濤(どとう)のストーリーを描いている。

夫に不倫をされてしまう“サレ妻”の田中結花を演じる土村は、「私はまだ結婚もしていないですし、子どももいないですけど、自分が信じている日常や世界が、ある日突然崩れてしまうのは相当のことだと思います。そこから自分では気付いていなかった新たな一面を知って、そういう部分での結花の変化であったり成長であったり、繊細ではあるのですが、全体を通して表現することが結花を演じるうえで大切になってくるだろうなと、印象を受けました」と率直な気持ちを述べ、さらに「結花は、私だったら選ばない選択をする女性なので、演じるうえで覚悟を持って演じなければいけないなと思いました」とプレッシャーも感じていたことを明かした。

一方、妻を裏切り不倫に走る夫・真治役の堀井は、「ドロドロした不倫劇かと思いきや、その後に進んでいくと全く違うストーリーが出てくるんです。この脚本を読んだ時に、これは本気で取り組まないと僕の役のつらさや、家族の切なさはちゃんと伝わらないなと思いました。もっともっと役にどっぷりと浸かって、皆さんに何かが届くようにできたらいいなという思いでやってきました」とシンプルな不倫ドラマではないことを示唆した。

さらに、土村は「不倫相手と対峙(たいじ)していくことで、結花が少しずつ変わっていくんです。今まで細々としていた結花の中の芯にいろんなものがくっついて、結花の軸がどんどん太くなっていく印象を持ちながら演じさせていただいています」と刻々と変化する心情を丁寧に拾い上げている様子で、「ただ、やりすぎてしまってもそれは結花でなくなってしまうので、その加減は監督とご相談させていただきながら演じています」と慎重に自身の役と向き合っている。

堀井は、原作ファンの友達から「あのクズ夫を演じるの?」とのメッセージを受け取ったことを明かし、「クズに見えるかどうかは人それぞれで、僕はクズ夫だと思って演じていないんです。真治は家族としゃべっていて平然とうそをつくんですよ。家族と接する時の真治、ほかの女性といる時の真治、うそとリアルのセリフの言い方みたいなところは、何回かやり直しました」と、役に隠された背景にある真意にまでこだわったという。そして「僕は、真治は本当に家族が好きなんだなって思うんです。今は『どこに家族が好きな部分があるんだ』って思うじゃないですか。でも、あるんですよ。本当は家族のこと大好きなんだって」と強調した。

古屋が演じるのは、不倫疑惑を確かめようとする結花に協力する古本店の店長・佐伯海斗。古屋は「3人が環境やそれぞれの思いによってどんどん変化していくのが見どころだと思うんですが、中でも海斗は最初から何かを提示しているわけでもなく、徐々に真実がこぼれ落ちていくような役になっています。どうつじつまを合わせているのか、あのシーンはそういうことだったのかと最初は分からせないようにしながらも、こぼれ落ちていく前後で海斗として成立しているかどうかという点が難しく、一番考えてお芝居をさせていただきました」と、ミステリアスな役柄を繊細に演じることを心がけたと話す。

また、ドラマのシリアスさとは裏腹に、撮影現場はとても明るく、土村いわく「スタッフとも仲がいい」と撮影の裏側を明かすと、堀井は「このドラマはオープニングが印象的なんですが、撮影の時は『(リンゴを)こっちに投げてください』とか『あそこから回ってください』みたいな指示で、俺らは一体何をやらされているんだろうって(笑)」というエピソードを披露。さらに、土村も「手の位置があと5mmとか、細かい調整が入ったり(笑)」と堀井の話に乗っかり、古屋も「そのよく分からないオープニング撮影の後は、真治の顔を金と銀の女の人がなで回すというよく分からないのもあったね(笑)」と加えた。しかし、「そこはオープニングでは使われてなくて、その後の本編に出てきたんです。真治のスイッチが切り替わる瞬間の表現に使われていて。監督の頭の中だけでちゃんと出来上がってる。佐藤(竜憲)監督、すごいなって思いました」と、堀井は監督のフォローも忘れなかった。

最後にあらためて、主演の土村が「ここですべて言えないのが歯がゆいくらい、テーマがたくさん詰まっている作品です。「テーマがたくさん詰まっている作品で、1話から10話まで通して見ていただいた方が一言目に何を発するのか興味があります。ドラマは見る方に届いたら、もうその方のものになると思っているので、それぞれの『インターホンが鳴るとき』がいっぱいできてくれたらと思いますし、何か一つでも皆さんの中に残ればすごくうれしいです」と、メッセージをおくって会見を締めくくった。

なお、「インターホンが鳴るとき」は、テレビ北海道(水曜深夜0:00)、テレビ愛知(水曜深夜1:00)、テレビせとうち(木曜深夜1:05)、TVQ九州放送(水曜深夜0:00)でも順次スタート。DMM TVでは、10月11日深夜0:00から独占配信が開始される(2話以降、1週間独占先行配信)。

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