南紀白浜空港に愛称 和歌山県、世界遺産20周年にちなみ命名へ

愛称を募集する南紀白浜空港(和歌山県白浜町で)

 和歌山県は11日から、南紀白浜空港(白浜町)の愛称を募集する。来年、登録20周年を迎える世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」と合わせて両方の国際的な知名度向上を狙っており、世界遺産がイメージできる愛称の応募を歓迎している。募集は11月10日までで、12月に愛称を発表する。

 岸本周平知事は10日の記者会見で「今後、国際チャーター便を増やしていく中、世界的、国際的に魅力のある愛称をつけてはどうかと考えた。インバウンドの方々に訴えることができる愛称があると、空港の活性化に寄与するのではないか」と趣旨を説明した。

 県によると、国内約90空港のうち、少なくとも47空港に愛称がある。例えば、北海道の釧路空港は「たんちょう釧路空港」、岡山空港は「岡山桃太郎空港」、島根県の隠岐空港は「隠岐世界ジオパーク空港」、徳島空港は「徳島阿波おどり空港」など。

 白浜空港については、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」をイメージできる▽熊野参詣道や紀伊半島など、国際的に著名な呼称にちなんでいる▽分かりやすく、呼びやすく、親しみやすい―愛称を募りたいという。観光や空港などの分野の有識者に意見を聞いた上で、県や紀南の自治体などでつくる「南紀白浜空港利用促進実行委員会」が決定する。

 愛称は、ウェブの応募専用フォームから応募するか、応募用紙を南紀白浜利用促進実行委員会(郵便番号640―8585 和歌山市小松原通1の1、和歌山県港湾空港振興課内)に郵送すればよい。応募用紙は港湾空港振興課のホームページで入手できる。

 誰でも何回でも応募できるが、1回につき1件に限る。応募した愛称が採用された人には、記念品と白浜―羽田のペア往復航空券(JAL)を贈る。対象者が複数の場合は3人を抽選するという。

 問い合わせは県港湾空港振興課(073.441.3154)へ。

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