パリ・サンジェルマン(PSG)のオランダ代表MFジャッキー・フルーネンが女子チャンピオンズリーグ(CL)の方式について疑問を投げかけている。
PSGは男子チームと同様に、フランスでも実力あるクラブとして知られ、フランス女子代表選手を含めて世界的な選手が所属している。
すでに今シーズンの女子CLは開幕。PSGはなでしこジャパンのMF宮澤ひなたが所属するマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、1-1のドローに終わっていた。
フルーネンはかつてユナイテッドに所属しており、古巣対決となった中、両者が戦っているのは予選第2ラウンド。男子では考えられないラウンドでの戦いとなっている。
今シーズンは予選1回戦で昨シーズンベスト4のアーセナルがパリFCに敗れて敗退。昨シーズンも出場していたユベントスも1回戦で敗れて既に敗退している。
フルーネンはイギリス『BBC』に対し「ビッグチームがプレラウンドで敗退するのは少し奇妙」とコメント。現在の大会方式に関して「これで本当に良いのかな?と思う」と疑問を投げかけていた。
グループステージは11月にスタート。昨シーズンの優勝クラブであるバルセロナと、リーグ王者のリヨン、バイエルン、チェルシーの4チームのみが出場決定。スウェーデンのローゼンゴード、チェコのスラビア・プラハ、イタリアのローマの3つの王者は予選2回戦から参加。PSG、ヴォルフスブルク、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、ヘッケン、スパルタ・プラハのリーグ2位の6クラブと1回戦の勝者である4クラブが本大会に出場を目指す。
裾野が広がる方式とも考えられるが、あまりにも各国リーグの順位が蔑ろにされている点は疑問に。PSGはリーグ2位のユナイテッドと出場権を争うことになった中で、フルーネンが考えを語った。
「誤解しないで欲しいのは、ビッグゲームでプレーするというのはいつだって素晴らしいこと。そして、私たちがドローする可能性のある全ての中で、マンチェスター・ユナイテッドが最も難しい相手だったと思う」
「一方で、私はこのシステムに完全に同意しているわけではない。でも、この規模とプレッシャーがある試合でプレーすることに興奮している」
前述の通り、今季はアーセナルが敗れたが、昨シーズンはマンチェスター・シティがレアル・マドリーに予選で敗れていた。
女子のビッグクラブは男子と同じクラブが並びがちだが、そのほとんどが出場できないという仕組みの女子CL。今後フォーマットが変わる可能性はあるのだろうか。