地域ぐるみで子どもたちを守る 津波を想定し避難訓練 宮城・多賀城市

東日本大震災から12年7カ月です。宮城県多賀城市の認定こども園で、津波を想定とした地域ぐるみの避難訓練が行われました。

訓練は三陸沖を震源とする大規模な地震が発生し大津波警報が発表された想定で行われ、多賀城市の認定こども園に通う0歳から5歳の園児と職員が参加しました。

園児を園庭に避難させた後、約300メートル離れた高台の小学校へ移動するルートを確認しました。

「ブロック塀が崩れてくるかもしれません。気を付けて歩いてください」

自力での避難が難しい幼い子どもたちの命を守るために、地域の高校生や防災士の資格を持つ郵便局長なども参加し園児の避難をサポートしました。

認定こども園つむぎ野渡邉玲子園長「(園児が)地域の方々に安心して自分の身を委ねてくれているなと感じました。命を地域の方々と一緒に守るということを通して、顔が見える関係を少しずつ作っていきたいなと思いまして」

多賀城市では2021年から地域で連携した訓練を行っていて、今後も力を合わせて見守り合う防災の取り組みを広げたいとしています。

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