大阪で寺の直上にビル建設 三津寺、収益は修繕費用に

直上にビルが建設された三津寺の本堂=11日午前、大阪市

 東京建物などは11日、大阪市中央区の御堂筋沿いに立つ三津寺の敷地で、本堂の直上に建設したホテルなどが入るビルを報道関係者に公開した。三津寺は東京建物に対して約50年間の定期借地権を設定し、収益は老朽化した本堂の修繕費用などに充てる。

 三津寺は1200年以上の歴史があるとされ「ミナミの観音さん」と親しまれている。現在の本堂は1808年に再建されたという。工事は2021年1月~23年9月に実施し、本堂の移設には建物を解体せずに移動させる「曳家」工法を採用した。住職らの住居などがある庫裏は取り壊し、ビルの一部に入居した。

 境内は御堂筋側に設け、本堂とビルの共通の入り口とした。

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