冬季五輪、34年は米有力 38年は決定時期など不透明

札幌市中心部の大通公園に設置されている五輪マークのモニュメント=2022年12月

 札幌市は2030年冬季五輪招致から撤退し、34年以降の開催を探る。しかし、34年は五輪開催実績のある米ソルトレークシティーが有力とされている。38年は決定時期や選考方法も不透明。1972年以来の祭典の実施は暗礁に乗り上げた。

 今後の冬季五輪招致で鍵を握るのが、各候補地の計画を評価する国際オリンピック委員会の「将来開催地委員会」が温暖化による気候変動を考慮した改革案。30年と34年の同時決定や持ち回りでの開催などを検討しており、インドのムンバイで行われる12日以降の理事会と総会で議論される見通しだ。

 札幌市が34年を目指した場合に時間的余裕は多くなく、厳しい局面が続きそうだ。

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