病院の耐震不備・不明20% 22年、全国8000施設調査

厚生労働省などが入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 厚生労働省が昨年9月に実施した全国8085病院の調査で、震度6強以上を想定した基準を満たしていなかったり、耐震性が不明だったりする施設が20.5%に上ることが11日までに分かった。うち地震発生時の医療拠点となる災害拠点病院と救命救急センター(対象778病院)は、施設内の一部建物に耐震性がないのが4.5%だった。

 「全ての建物に耐震性がある」と答えたのは79.5%の6425病院で、2021年調査に比べ0.8ポイント上昇。国は20年度末までに病院全体の耐震化率を80%まで引き上げる目標を掲げていたが、新型コロナウイルス流行の影響などで遅れている。

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