カリスマ的ラッパーのドレイク 難病で苦しむ女性ファンに医療費全額支払い約束「俺の言葉を信用してくれ」

ラッパーのドレイク(36)が多発性硬化症(MS)と診断されたファンの医療費の支払いを申し出た。カナダのトロントで6日に開催されたコンサートでドレイクは観客席の中から数人の学生を選び、学費を援助することを提案。その後、神経の変性疾患であるこの病気と闘病中と書かれたサインを掲げているある女性を発見し、経済援助を約束した。

ドレイクは観客席に向かって話した。「これは俺にとって大事なことだ。彼女のサインにはこう書かれている。『自分がMSを患っていることを知ったばかり。私の夜を最高なものにしてくれませんか?』と」

そして親友でコラボレーターのノア・“40”・シェビブもMSと共に生きていることを明かし、その女性ファンにノアへの連絡を提案、更に医療費を自分が支払うとしていた。「お分かりのように俺のブラザー“40”は地球上で最も強い人間の1人だ。たくさんのことを闘い抜いてきている。だから俺はまず初めに君を40と繋げよう。お互い会話するのもいい。そして次に世界で最高のヘルプを受けることができるよう全額俺が払う。俺は約束する。俺の言葉を信用してくれ。明日の夜に戻って来てもいい」

ドレイクの初期2作『サンク・ミー・レイター』『テイク・ケア』に参加しているシェビブは10年以上前にMSと診断されるも、音楽制作を決して止めることはないとドキュメンタリー『トロント・ライジング』で語っていた。「ヒップホップの中で俺は常に訪問者だと思っている。21歳の時にMSと診断された。病院で学んだことがある。たった1本でも指が動く限り、この世界が俺から何を奪おうと、キーボードを弾けるし、音楽だって作れることをね」「自分の人生におけるあらゆる事が俺に1つの方向を示している。自分の役割を果たし、影響を残すために俺はここにいる。しかし自分的に俺はゲストだった。ただ受け入れられることを強く望んでいたんだ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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