香川県議の海外派遣 費用差し止めの住民監査請求が棄却「一定の合理性が認められる」

香川県議会議員らがブラジルなど3カ国を訪問する費用が高すぎるとして、市民団体が公費の支出差し止めを求めた住民監査請求が棄却されました。

住民監査請求は11月、香川県議6人(当初は8人の計画)が池田知事に同行してブラジルなど3カ国を訪れ移住者らと友好親善を図る計画をめぐるものです。

「市民オンブズ香川」は議員1人当たり約263万円の費用は違法・不当な支出だとして差し止めを求めていました。

9月15日

県と県議会は9月、議員が宿泊する部屋のグレードを下げるなどして議員1人あたり約188万円に減らした費用を公表しています。

香川県の監査委員は検討の結果、「今回の派遣計画は県が推進する施策に沿ったもの。見直し後の費用や派遣人数は過去の海外派遣と比べて極端に多くはなく、一定の合理性が認められる」などとして請求を棄却しました。

これに対し市民オンブズ香川は「他の都道府県と比べて費用も人数も極めて多い香川県議会の過去の派遣と比較しても意味がない」と批判。今後、全国的な海外派遣費用を具体的に調査し、派遣の終了後に支出の返還を求める監査請求を改めて行う方針を示しました。

(市民オンブズ香川/渡辺智子 事務局長)
「全国調査(結果)だとかをしっかり県民の皆さんに知っていただいて、おかしいじゃないかという声を上げていただく。県民の皆さんにこの問題点を訴えるのが一番良い方法ではないかと思っています」

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