神戸阪急が20年ぶり全館改装 西日本初出店の書店に長蛇の列、高級ブランドなど新規出店も

神戸阪急全館リニューアル当日にオープンした書店「有隣堂」=11日午前、神戸市中央区小野柄通8

 神戸阪急(神戸市中央区)は11日、約20年ぶりの全館改装をほぼ完了し、リニューアルオープンした。杉崎聡店長は開店前、「何かに出合う楽しさを感じてもらえる百貨店になった。三宮の楽しさの中心にあり続けたい」とあいさつした。

 同日は、西日本初出店となる横浜市の書店「有隣堂」など6店・ブランドがオープン。本館8階の有隣堂は、開店と同時に多くの客でにぎわい、レジに長蛇の列ができた。本館6階には、衣料や生活雑貨を扱う高松市発のセレクトショップ「まちのシューレKOBE」も開店した。

 改装は昨春から順次進められ、2018~19年に先行した地下食品フロアを除く館内の約9割を刷新した。今後は、高級ブランド「ヴァレンティノ」が11月15日に、「ロエベ」が12月15日にオープンするなど新規出店は来春ごろまで続く予定。

 有隣堂を目当てに訪れた伊丹市の主婦(55)は「そごう時代からがらっと変わり、楽しさが感じられる。足を運ぶ機会が増えそう」と話した。

 今月14日には記念イベントとして、いずれも兵庫出身のモデル貴島明日香さん、俳優駿河太郎さんのトークイベントや花のプレゼントがある。(広岡磨璃)

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