U2、イスラエルの音楽フェスティバルの犠牲者へ悼歌 オリジナル歌詞を修正し捧げる

U2がイスラエルの音楽フェスティバルの犠牲者に追悼の意を表し、歌詞を変更したバンドの楽曲『プライド』を捧げた。イスラム組織ハマスが、ガザとイスラエルの国境近くの砂漠で開催された7日のスーパーノヴァ・フェスティバルを襲撃。参加者260人以上が殺害された。このエレクトロニック・ミュージック・フェスティバルは、9月29日から10月6日まで1週間続いたユダヤ教の祝日「スコット」に合わせて開かれていた。

米ラスベガスのアリーナ、スフィアで公演を行っていたバンドのフロントマン、ボノは8日、2003年の同ヒット曲を「イスラエルのスーパーノヴァ・スコットのフェスティバルで歌っていた僕らの兄弟姉妹たち」に捧げ、「僕らの仲間、僕らのような人たち、音楽の人たち。遊び心のある、実験的な人々。僕らと同類の人々。彼らのために歌うんだ」

「イスラエルとガザで起きたことを考えると、非暴力についての歌はいささかばかばかしく、滑稽にさえ思えるが、僕たちの祈りはいつも平和と非暴力のために捧げられてきた」「僕らの気持ちや怒りは、それがどこに向けられているか分かっているよね。だから、一緒に歌おう。あの音楽フェスティバルいた美しい子たちと共に」

ボノは、米国の公民権運動指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの死について歌った1984年リリースのオリジナル歌詞を修正し、代わりにハマスの攻撃に言及。「早朝、10月7日 、砂漠の空に太陽が昇る、ダビデの星、彼らはあなたの命を奪ったが、あなたの誇りは奪えなかった」と歌い上げた。

U2だけでなく、これまで、ナタリー・ポートマン、ガル・ガドット、マドンナなど、数多くのスターやアーティストが同襲撃について発言している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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