「うちの弁護士は手がかかる」ムロツヨシの“早弁”を平手友梨奈が暴露。「今度、早弁のよさと背徳感をぜひ!」

フジテレビ系で10月13日にスタートする連続ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(金曜午後9:00。初回は15分拡大)の完成披露試写会と舞台あいさつが開催され、主演のムロツヨシ、共演の平手友梨奈、吉瀬美智子、戸田恵子、江口のりこが出席した。

「うちの弁護士は手がかかる」は、約54年ぶりに復活する金曜午後9時の連ドラ枠で放送。芸能事務所の元敏腕マネジャー・蔵前勉(ムロ)が、人気女優・笠原梨乃(吉瀬)に突然解雇を言い渡されたことをきっかけに、超エリートなのにどこか不器用な新人弁護士・天野杏(平手)に振り回されながら、パラリーガルとして奮闘する“育成型”リーガルエンターテインメントだ。演出は「おっさんずラブ」シリーズ(テレビ朝日系)などを手掛けた瑠東東一郎氏が担当する。

試写会は、抽選で選ばれた約500人の観客が、放送に先駆けて第1話を鑑賞。蔵前と杏による“くらあん”コンビのテンポのいい掛け合いが光るリーガルエンターテインメントを、一足先に楽しんだ。試写会後、舞台あいさつで登壇したムロは、大きな声で「ムロツヨシです!」とあいさつし、観客から拍手で迎えられ「映画のように大きいスクリーンで見ていただいて、本当にうれしいです。皆さんの感想をSNSに投稿していただいて、恋人、友達、いとこ、めいっ子、おいっ子まで周りの方に感想を言っていただくと、その口コミがこれから期待になっていきますので、お願いしたいなと思います!」と呼び掛けた。そして、ドラマのナレーションを時任三郎が担当することが発表されると、「びっくりしました。『ナレーションなの?』って。どこかで(ドラマに)出てきてくれるんですかね? 今後、出てきてくれると信じて。時任さんと共演したことがないのでご一緒できたらうれしいです!」とアピールした。

女性が多数出演する「うちの弁護士は手がかかる」。舞台あいさつでも女性に囲まれたムロは「第1話に全員一緒のシーンはないんですけど、僕はもう全員と一緒なんです! 今日も舞台あいさつで皆さんのいろいろなエネルギーとさまざまなオーラを受けて…」と言いかけたところで、急に「緊張するよね」と何かを感じたムロは、「今も楽しくやらせていただいて、こんな感じで撮影しております!」と言ってわれに返った。

司会を務めた堤礼実アナウンサーが、江口にムロとの共演について質問すると、江口は「いつか忘れましたけど、共演はあります」と返答し、ムロから「覚えといてくださいよ!」とツッコミが。撮影現場では、本編とは別のさまざまな場面で、そんなツッコミがビシバシ決まっていることが堤アナから暴露された江口は「皆さん細かいんですよ~」とぼやき、一つエピソードを。「平手さんも見ていましたが、黒の透ける衣装を着ていたんですけど、中から服の白いタグが見えていまして、黒だから白がすごく目立つんですが、私は気にしないのでそれを着てね。衣装さんがキュッと直してくれたりとか…」と苦笑した。

続けて、女性キャストからムロに「言いたいこと・聞きたいこと」を発言するコーナーに突入。まず、平手から「現場で“早弁”をする姿を見たんですけど…」と言われたムロは、「見たの? 見てないでしょ?」と誤魔化そうとするが、平手からはっきりと「見ました!」と言われて「これには明確な理由がありまして、早弁をすると2割、3割増しでおいしいです。大人になってよくないことをしているんだけど、スタッフさんに『ありがとう』という気持ちと申し訳ない気持ちで食べる早弁はすごくおいしいです」と弁解。実は、平手に気付かれているのでは?と、自身も思っていたそうで「早弁をした時、平手さんがずっと僕の口元を見てお芝居しているなと、それが気になっていました」と明かし、会場は大爆笑。さらに、「見ていたなら、見ていたと正直に言ってもらえれば…。よかったら今度、早弁のよさと背徳感をぜひ!」と誘っていた。

その罪の意識からか、ムロは「早弁をした申し訳なさを、差し入れの回数で返していく!」と提案。そんなムロの印象について聞かれた平手は、「(蔵前の)所作が本当のマネジャーさんかのような動きをされているので、そこが見ていて面白いです」と話す。すると堤アナから、動きを研究したのかを問われたムロは「研究というよりは、もし僕がマネジャーをやったら、というぐらいのつもりで演じています」と答えた。

続けて、吉瀬が「早弁が気になっていましたけど、今出ちゃったので…」と言い、ムロの早弁は現場で有名ということが発覚した。また、吉瀬は「ムロさんは本当にアドリブ力がすごくて、いつまでも続けられている。その秘訣(ひけつ)を教えてほしいです」と要望。するとムロは、ドヤ顔で「全部台本通りです」と言い、「それをアドリブのように見えるかのような、そうじゃないような感じで。あと、台本には書いてないように見えますけど、行間に書いてあるんですよ。空白に字がバァーっと出てくるんです、僕の台本には。それを読んでみないといけないなと」と応じた。

平手が演じる杏が所属する「香澄法律事務所」の所長・香澄今日子役の戸田からは「事務所のシーンはにぎやかに撮影をしているのですが、プライベートなところで、ムロさんと平手さんはここまでの撮影の中でどんな感じになっているかとお聞きしたい」という質問が。「結構、ワチャワチャ、ワッキャッキャやってます。この年齢差でありながら、台本の話が多いんですけど、ワッキャッキャ中身がないんだよね」と自分でも不思議そうな顔をするムロ。そして、考えながら「でも、実は序盤からよく話をしています。アイデアを出し合ったりしています」と、真面目に答えていた。

杏とは異母姉妹で、「天野法律事務所」の所長・天野さくらを演じる江口からは「ムロさんはいつも荷物が多い気がするけど、カバンの中に必ず入っているものとかはあるんですか?」と聞かれる。「台本が4冊くらい入るチャックのついたケース。その台本を入れたケースの空間にペンとかも入れられるんです。何種類かのペンと老眼鏡、あとひげ剃り。それと、本当の眼鏡と最近届いた郵便物。空ける時間がなくて」と答えながら、ムロは眼鏡をかけようとする。

続けて「絶対食べるお菓子とかありますか? ドラマの中で杏ちゃんがグミを食べていましたよね」と江口がさらなる質問を投げかけた。「しょっぱいものが好きです。甘いものはあまり食べないです。あと、うちの現場にアイスコーヒーが置いてあるんですけど、それが非常に薄味のアメリカンなんですが、あれは僕の好みになっています」とムロが告白。すると江口は「あれ、ムロさんのリクエストなの?」と驚く。「いや、アイスコーヒーがあったから飲んだら、今までの作品史上、一番薄かったの。それがすごくおいしくて…。主役って『これがおいしい』って言っちゃうと続いちゃって、このまま続いちゃうと濃いコーヒーが好きなスタッフさんに申し訳ないからたまに濃くしていいよと言ってるんだけど…」と弁明していた。

主題歌をザ・ローリング・ストーンズが務め、最新曲「アングリー」が起用されたことも話題になっているが、彼らの曲がドラマ主題歌に起用されるのは日本初ということで、ムロは「すごいですよね。それを聞いた時、『うそだろ』と思って、本当にこんなことを実現するものなんですね。本当にいいよって言ってくれたんですか? 無断で使ってるわけじゃないですよね」と疑いつつ、喜んだ。その後、「アングリー」を使用したタイトルバックが会場で初公開。

ムロは撮影を振り返り「カット数をたくさん撮りたいという監督の意向は聞いていたので覚悟はしましたけど、結構撮りましたね。仕上がりがよかったなと。みんなの印象に残ってくれたり、みんなまねてくれたらいいな」とほほ笑んだ。そして、裏話として「テンションを高めに」という指示があり、「ストーンズが好きで、自分も歌っちゃって体が動いちゃうという演出はありましたけど、自由にやらせていただいて、ノリノリでという指示はいただきました」というエピソードを明かした。

撮影中の爆笑エピソードや、共演者の印象など楽しい話が続き、ほぼムロがしゃべっていたと言っても過言ではない舞台あいさつ。終始笑いに包まれ、そのまま終了となった。

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