「かっこいいですね」運転士不足解消につながるか　100年以上の歴史で初！静岡鉄道に女性運転士誕生へ

デビューとなれば、100年以上の歴史で初めてのことです。静岡鉄道には2023年、会社の歴史上、初めてとなる女性運転士が入社しました。また、男性の割合が非常に高かったバスの運転士についても近年、女性の活躍が目立ち始めています。

県中部エリアで約100路線のバスを運行するしずてつジャストライン。運転士は約600人。そのうちの40人が女性です。

国土交通省によりますと、2020年度の全国のバスの運転士・整備員の男女比は、男性97.8%に対して女性は2.2%と、男性の割合が非常に高いのが実情です。

しずてつジャストラインは600人中40人。割合にすると6.7%と、全国平均と比べると高い状況です。

＜しずてつジャストライン鈴木愛果さん(23)＝入社5年目＝＞
「仕事を探す時に、手に職を付けた仕事したいなと思って、求人でジャストラインを見かけて、バスの運転士さんかっこいいなと思って、入社した」

運転士になって1年が経ちました。

＜しずてつジャストライン鈴木愛果さん＞
「名前を覚えてくれる常連さんも最近は出てくるようになって、ありがたい。（乗客は）やさしいですね」

バス業界にも高齢化の波が押し寄せていて、運転士の確保は急務に。しずてつジャストラインは近年、その活路を女性運転士に求め、10年前に比べると女性運転士は2倍に増えました。

一方、静岡鉄道には2023年、100年を超える会社の歴史上、初となる女性運転士が入社しました。松浦弥子さん(21)。デビューは2024年。改札での利用客への対応など、一から学びます。

＜静岡鉄道松浦弥子さん＞
Q.何の電話?
「お届け物が違う駅から来るので、その電話でした」

学生時代を過ごした都内で女性運転士を見て憧れたことが入社のきっかけだそうです。

＜静岡鉄道松浦弥子さん＞
Q.運転士さん、かっこいい?
「かっこいいですね。結構気さくに話しかけてくれたりする。話しやすいなどの『雰囲気』は大事かと思っています」

運転士の先輩も、同僚も男性ばかり。見えない苦労も多くありますが、「自分にしかできないこと」と前向きに捉え、2024年のデビュー目指して奮闘中です。

＜静岡鉄道松浦弥子さん＞
「私が女性初ではありますが、男性とも仲よくしながら、みなさんと一緒に、初ではあるけど、その中でも変わらないように馴染んで、安全に運転していける運転士になりたい」