バスティアニーニ、MotoGP第15戦インドネシアGPで復帰へ。代役を務めたピロも左足骨折で、ドゥカティ勢は怪我人が続出

 10月11日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているドゥカティ・レノボ・チームは、エネア・バスティアニーニが第15戦インドネシアGPの出走に向けて現地入りすることを発表した。

 第11戦カタルーニャGPの決勝レースで、1周目の1コーナーでバスティアニーニが転倒を喫し、それが起因で5台がクラッシュするインシデントがあった。その後、2コーナーで転倒を喫したチームメイトのバニャイアとともにカタルーニャ総合病院に向かった。

 そして、バスティアニーニは左足のくるぶしの骨折と左手の第二中手骨の複雑骨折が判明し、イタリアに戻った後の9月4日にモデナ総合病院で手術を受けた。そのため第12戦サンマリノGP、第13戦インドGP、第14戦日本GPの3大会は欠場を余儀なくされていた。

エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2023MotoGP第11戦カタルーニャGP

 そして、約1カ月が経過して回復傾向に向かっているバスティアニーニは、第15戦インドネシアGPの出走に向け出国。木曜日のメディカルチェックを受け、出場に向けての判断を仰ぐという。

 また、第13戦インドGPと第14戦日本GPでバスティアニーニの代役として参戦していたミケーレ・ピロも、手術を受けている。ピロは、10月9日にイモラ・サーキットで行われたイタリア選手権(CIV)に出場した際、レース中に他車から突っ込まれる形でクラッシュし、左足を負傷した。その後、病院で手術を受けて現在は回復に努めているようだ。

ミケーレ・ピロ(ドゥカティ・レノボ・チーム)/2023MotoGP第14戦日本GP

 そして、ドゥカティ勢ではムーニーVR46レーシング・チームのマルコ・ベゼッチは右鎖骨を骨折。チームメイトのルカ・マリーニも左鎖骨を骨折し、第13戦インドGPの決勝レースと第14戦日本GPを欠場を余儀なくされていたが、ふたりは第15戦インドネシアGPでの復帰を目指している。

 今シーズンは全体的に負傷者が相次ぐなか、ドゥカティ勢の負傷者の多さが特に目立っている。代役を多く務めるピロが手術を受け、すぐに戦線復帰を目指すことは難しいと予測される。そのため、ドゥカティ勢にとってこれ以上の負傷者が出ると、代役を担うライダーを探すのが困難な状況となりそうだ。

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