コンテのナポリ行きはなし…直接交渉不調に加え、SNSで今後のプラン明かす

[写真:Getty Images]

ナポリの新指揮官候補に浮上したアントニオ・コンテ氏(54)だが、現時点で就任の可能性は低いようだ。

昨シーズン、ルチアーノ・スパレッティ前監督の下、33年ぶりのスクデット獲得を成し遂げたナポリ。今シーズンはスパレッティ前監督の退任に伴い、ルディ・ガルシア監督を新指揮官に招へいした。

しかし、セリエA連覇を期す今シーズンはセリエA8試合を消化して4勝2分け2敗と、ここまで微妙な滑り出しに。さらに、フランス人指揮官はエースFWビクター・オシムヘンと口論に至る一幕があるなど主力との関係構築にも苦戦しており、ファンからの不満は日増しに強まっている。

これを受け、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長らクラブ首脳陣は早いタイミングでの監督交代の可能性を検討し、数人の後任候補をすでにリストアップしていた。

とりわけ、最有力候補に挙がるコンテ氏に関しては、11日にデ・ラウレンティス会長と新監督就任に向けた話し合いを行うことが現地の複数メディアによって報じられていた。

ただ、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、コンテ氏は新たなチャンスを待ち続けることを決断したため、この直接交渉は不調に終わったという。

また、同氏は自身のインスタグラムのストーリーを通じて、「重要なクラブと私を結びつけているという噂をしつこく聞いているが、今のところ私がやりたいのは時間をとって家族と楽しむことだけだと再確認した」と、急いで新たな仕事に就くつもりはないとの見解を示している。

コンテ氏はこれまで、ユベントスやチェルシー、インテルで指揮を執り数多くのタイトルを獲得。ただ、2021年11月に就任したトッテナムでは初年度こそプレミアリーグでトップ4フィニッシュに導いたものの、翌シーズンは低迷。自身の健康問題に加え、同年代の友人たちの突然の訃報といったプライベートの問題を抱えたなか、選手やクラブへの不満を公言し、2023年3月に双方合意のもとで契約解除となった。

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