「楽しい思い出つくって」会場は稲刈り後の田んぼ 京都・京丹波で約10年ぶりの地区運動会

稲を刈り取った後の田んぼで開かれた地区運動会で、パン食い競争を楽しむ住民たち(京丹波町下山)

 稲を刈り取った田んぼを会場にした運動会がこのほど、京都府京丹波町下山の白土地区で行われた。新型コロナウイルス禍などもあり、地区の運動会が開かれたのは約10年ぶり。住民や出身者ら約60人は、さわやかな汗を流して交流した。

 住民グループ「白土村つくり会」と白土区が、地域を盛り上げようと田んぼでの開催を初めて企画した。

 同会が毎年赤米や黒米で絵柄をつくる田んぼアートに使う場所で、稲の切り株を短く整えて動きやすくした。玉入れなどの団体競技に加え、パン食い競争やサンダル飛ばしなど個人種目も行った。玉の入ったざるをひもで引っ張る「ざる引き」では切り株のでこぼこが難易度を上げ、参加者が苦戦していた。

 住民(48)は「収穫後の田んぼで野球をしていたのを思い出した。地元を離れた家族も集まるいい機会になった」と笑顔を見せた。同会の代表(71)は「自分たちもそうだったように、子どもたちに地区運動会が楽しかったという思い出をつくってもらえれば」と願っていた。

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