清水で育ち元気よく 板倉区で養殖金魚「池揚げ」14日に即売会

池から揚げた金魚をタンクに移すと、ぴちぴちと音を立てて跳ねた

耕作放棄地を利用した池から金魚を引き揚げる「池揚げ」が10日、板倉区関田で行われた。紅白や赤、白、金色などの金魚が池からタンクに移され、色や大きさ、尾びれの形などによって選別された。

養殖しているのは同所の田村昌司さん(68)。区内に複数の養殖池を持ち、大小さまざまな大きさの金魚を育てている。育てた金魚は毎年同区内で即売会を開くほか、インターネット通販で販売している。

同日池揚げしたのは、今年生まれの「当歳」と呼ばれる金魚。田村さんと友人ら2人が池に入り、大きな網ですくい取るとぴちぴちと跳ねた。夏の高温で水温の上昇や池が干上がるかと心配されたが、田村さんは「山から冷たい水が流れ込み、暑さで適度に水温が上がって環境は良かった。むしろ、7月の大雨で半分くらいの金魚が流されてしまい、残念だった」と話していた。

田村さんは14日午前9時30分から午後3時まで、しみず屋(同区山部)で金魚の店頭販売を行うことにしている。価格は3匹1000円~1匹1000円程度。11月11日は午前9時から午後1時まで、同区関田の関田自治会館で愛好家向けの即売会を開く。

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