ガス管損傷でNATO連帯 バルト海安保の危機感共有

海底パイプラインが損傷した海域付近で警戒に当たるフィンランド当局の艦艇=11日(ロイター=共同)

 【ロンドン、ベルリン共同】北欧フィンランドとエストニア間のガス輸送に使う海底パイプライン「バルチックコネクター」の損傷を受け、北大西洋条約機構(NATO)加盟国は11日までに、捜査に協力する意向を表明した。ロシアのウクライナ侵攻後、欧州エネルギーインフラの安全性への懸念は高まっており、連帯して危機感を共有した形だ。

 ドイツ外務省報道官は11日、徹底的な調査が必要だと強調し、海底インフラの安全確保のため、欧州連合(EU)やNATOと協力すると述べた。スナク英首相もX(旧ツイッター)に「われわれはバルト海の安全に全力で取り組む」と投稿した。

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