本県の4人、バックホー遠隔操作体験 宮城で講習、災害備え

バックホーをリモコンで操作し掘削作業を行う参加者=宮城県多賀城市

 大規模災害に備え、遠隔操作式バックホーの扱い方を学ぶ講習会が11日、宮城県多賀城市の国土交通省東北技術事務所で開かれた。本県の建設会社で働く4人が、リモコンによる復旧作業を体験した。

 土砂崩れなど2次災害のリスクが高い現場では、人が搭乗せず遠隔操作可能な重機が活躍する。国交省東北地方整備局には、遠隔操作式のバックホー2台と、通常のバックホーに取り付けてリモコン操作が可能になる装置が配備されている。

 講習会には渋谷建設(山形市)、国井建設(寒河江市)から計4人が参加。2人一組になって、無人のバックホーをリモコンで操縦して掘削作業をしたり、大型土のうを設置したりした。モニターのみを見ながらの操作にも当たった。国井建設の新田翔さん(25)は「重機と対面しながらなので左右が逆だし、反応にもタイムラグがあって、乗って操縦するのとは全く違う」と話した。

 主催の東北土木技術人材育成協議会は2017年、国や東北6県、建設関連団体などにより発足した。国と災害協定を結ぶ東北建設業協会連合会加盟の業者を対象に、講習会を毎年開いている。

© 株式会社山形新聞社